うちわ工房「しまの」に行ってきました。
我家から歩いて5分程の場所に「うちわの工房 しまの」があり、近くを通るたびに気になっていたので、先日訪ねてみました。
店に入ると、作務衣を着たご主人が丸太の作業台でうちわの骨組みを作っています。初めて訪れたことを告げると、その作業の手を止めて案内してくださいました。
「今ちょうど”犬 猫のうちわ展”を開催中なんですよ」と、奥の展示室に。
畳敷きの小上がりに、かわいらしい犬と猫をモチーフにしたカラフルなうちわが一杯!壮観です!
越生は江戸時代からうちわの産地で、全盛期の明治の頃は工房が50軒あったとか。現在はここ、しまのさん一軒だけ。今のご主人は五代目とのこと。築120年の古民家の工房には越生うちわの歴史と作業工程の写真が展示してあります。
越生うちわの伝統的な特徴は「一文字うちわ」という形状で、柄から広がる穂骨を支える「肩骨」と呼ばれる部分が一文字になっています。こうすることでうちわの強度が増すそうです。パタパタパタとハードに扇ぐ、鰻や焼き鳥を焼く作業に耐える丈夫な作りなのです。更に、越生に近い小川町の和紙「小川和紙」に柿渋を塗って強度を出した紙を使っているため、越生うちわは一生物と言われてます。
しまのさんでは、竹を伐採するところからご自身でやっているのだとか!
竹に水分があるうちに、穂骨の部分を細かく割いていき、その後この写真のように壁に立てかけてよく乾燥させます。
竹の割き方も教えていただきましたが、これはまさに職人の技。説明を聞いていて「さけるチーズみたいですね」と言ったら戸惑っていたご主人。すみません。
しまのさんでは「越生うちわ貼り体験」も開催していて、写真の素材を使ってオリジナルのうちわを作ることもできます。(要予約)
また、この展示室には囲炉裏があるので「囲炉裏ライブ」と名付けた、落語や三味線、講談などのライブを年に一回開催しているそうです。案内状を送っていただけるよう、お願いしてきちゃいました。
購入した越生うちわ。シンプルな柿渋のうちわは我家用。猫三匹は猫好きの友人へのプレゼント。これからの季節、縁側に座ってこのうちわで心地よい風を送ります。楽しみ!
「犬 猫のうちわ展」は6/23まで開催です。
「ブログでお店のことを紹介したい」と言ったら、写真撮影やうちわの説明など、大変協力していただきました。しまのさん、ありがとうございました。
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