我家の元の間取りです。
リフォームした箇所は、キッチンシンク、洗面台、お風呂、トイレ。
築40年のこの家。思わず「懐かしい!」と声を上げた玉石タイルが敷き詰められたお風呂、開き扉の琺瑯製キッチンなど、現代にはない昭和時代の味わいは、このまま使いたい思いもありましたが、母親曰く「水回りだけは新しいものにしなさい」。
確かに、水回りの床や壁の内部は水漏れなどで腐食してるのではないかと気になるし、これから長く住むのだから・・・ということで、水回りは全て一新しました。
間取りで変更したところは、台所と隣接する和室をつなげてリビングダイニングにした一カ所だけ。
間取り以外では全ての和室の畳を無垢板に張り替え、浴室にあった洗濯機置き場をキッチンに移動。床の間はクローゼットに(パイプを取り付けただけ)。右上の和室の押し入れを解体しクローゼットにした程度で、大きな変更はありません。
大きく変更しなかった理由は、第1に予算が限られていた。第2に2か月後に迫っていた当時住んでいた賃貸住宅の更新時までに引越しをしたかったので、時間的な余裕がない。
そして第3に、この家の作りが魅力的だったのです。
在来工法で建てられた日本家屋の注文住宅。
ガラガラと音を立てる引き戸に、大小の黒石が敷き詰められた玄関。家の中央を通る、薄暗いけど風が抜ける廊下。真っ直ぐの伸びる柱が生かされた真壁。四季おりおりの草花が咲く庭を見渡せる小さな縁側。
昭和生まれの私は、懐かしさを感じるこの木造家屋の作りをできるだけ生かしたい、住み継いでいきたいと惹き込まれました。
所々灰汁がにじみ出ているウグイス色の京壁は、白の漆喰に塗り替える予定ではいますが(一部だけ塗り替えて頓挫中)、最近この京壁が気に入ってしまって迷っています。
天上も色褪せているので塗り替えなければなりません。
やりたいことは山積ですが、焦ることはありません。
この家の魅力を生かしつつ、少しずつ楽しみながら自分たちの好みに変えていくつもりです。
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